「雲外蒼天」という言葉をご存知でしょうか?
この四字熟語は雨雲の上に青空が広がっている様子をあらわし、転じて「今ある苦境も雨雲が晴れるかのようにいつかは好転する」という意味だそうです。
とても素敵な言葉ですよね。

あらためまして、みなかぜ病院院長の梶谷康介(かじたにこうすけ)と申します。
2024年8月より堤前院長からのバトンを託され、院長に就任いたしました。

簡単ですが自己紹介をいたします。
私は1999年に九州大学医学部を卒業後、同大学精神病態医学(精神神経科)に入局しました。
大学病院で医員として勤務した後、同大学で博士号を取得し、2008年にはカナダに約2年間研究留学をいたしました。
帰国後は市内の民間病院で臨床経験を積み、2014年からは准教授として九州大学キャンパスライフ・健康支援センターにて大学生および教職員のメンタルヘルス支援に従事いたしました。
大学病院・大学院・民間病院・留学での経験は私にとってかけがえのないものであり、今の私の診療に生かされております。

精神科病院については「相談がしにくい」「長期入院になる」など、とっつきにくい印象を皆様お持ちかも知れません。
このイメージを払拭すべく職員一丸となり、皆様のお悩み解決の一助になれば幸いに存じます。

冒頭で「雲外蒼天」という言葉をご紹介しました。
我々は皆様の心を覆う雨雲をぱっと消し去るような魔法を使うことはできません。
しかし、皆様に寄り添い、雨雲が去ったあとの青空を共に見ることはできます。
みなかぜ病院の理念「患者さんとともに」とはそういう意味だと私は思っております。