「第120回肥前セミナー」野村照幸(新潟医療福祉大学)氏によるセミナー
肥前精神医療センターで開催されました。

先日、肥前で開催された「クライシスプラン」のセミナーに参加しました。このセミナーは、精神科医療や地域支援に携わる者が、危機的状況に対処するための基礎知識とスキルを学び、実際の現場で活かせるようになることを目的としています。

クライシスプランとは?
クライシスプランは、個々の患者さんが精神的な危機に直面した際に、その状況を乗り越えるための具体的な計画を策定するものです。患者さん自身の意向や過去の危機経験をもとに、どのようなサポートが有効かを明確にし、関係者全員がそのプランを共有することで、迅速かつ適切な対応が可能となります。

基礎を学ぶ
セミナーでは、まずクライシスプランの基礎について学びました。講師は、クライシスプランの重要性を強調し、その効果的な活用法について説明しました。具体的には、以下のポイントが挙げられました。

①リスクアセスメントの重要性
患者さんの現在の状態や過去の危機経験を正確に評価することが、クライシスプランを作成する際の第一歩です。リスク要因と保護要因を見極め、適切な対策を講じるための情報収集が不可欠です。
②個別性を重視したプランニング
クライシスプランは、患者さんの個別のニーズに基づいて作成されるべきです。患者さんがどのような支援を望み、どのようなサインが危機の兆候となるのかを理解し、その情報をプランに反映させることが大切です。
③チームアプローチの活用
クライシスプランは、医師や看護師、カウンセラー、家族など、多職種チームが協力して策定し、実行するものです。チーム全員がプランの内容を理解し、一貫した対応ができるようにするためのコミュニケーションが求められます。

実践に活かすための演習
セミナーでは、実際の講師の失敗談のお話もり、参加者は、自分の体験とあわせて、計画作成のハードルがさがったり、自分の失敗経験も共通認識で学ぶことができました。

まとめ
今回のセミナーを通じて、クライシスプランの基礎をしっかりと学ぶことができました。この学びを活かし、今後は実際の現場で患者さんに寄り添いながら、個別のクライシスプランを策定していきたいと考えています。また、チームでの連携を強化し、患者さんが安心して危機を乗り越えられるよう、日々の実践に取り組んでまいります。更に多くの、医療・保健・福祉・行政関係者が参加され、あらためて、地域包括支援の大切も実感する事ができました

今後は、
この学びを、みなかぜ病院の財産とさせて頂き、
チームに共有し、看護に活かすことで、更なる医療の向上に努めて参ります。

最後に、
記念撮影、さらには、書籍にサインも頂きました。
みなかぜ病院の大切な財産として参ります。