皆さま、こんにちは。
院長の梶谷です。
このたびの熊本大地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
余震が続く中「また揺れるのではないか」という不安を抱えながら過ごしている方も多いと思います。
災害の後に眠れない、食欲が落ちる、些細な音にも敏感になる、気持ちが落ち着かないといった反応が現れることは、異常な出来事に対するごく自然な心と体の反応です。

多くは時間とともに和らぎますが、一人で抱え込まず、家族や周囲の人と気持ちを言葉にしたり、温かい食事や十分な水分、短時間でも休息や睡眠を確保したりすることが、心の回復を助けます。
それでも精神的に辛い状態が続く場合には、何らかのメンタルヘルス上の問題が生じている可能性があるため、医療機関や相談窓口を利用することも大切です。

一方で、被災地から離れた地域に住む方も、連日の報道やSNSに触れ続けることで、強い不安や無力感、疲労感を覚えることがあります。
これは「共感疲労」と呼ばれる状態で、支援したいという気持ちが強い人ほど起こりやすいことが知られています。
共感することは大切ですが、自分の心の健康を守ることも同じくらい重要です。

ニュースやSNSを一日中見続けるのではなく、情報を確認する時間を決める、普段どおりの食事や睡眠、軽い運動を心がける、家族や友人との何気ない会話を大切にするなど、日常のリズムを保つことが心の負担を軽くします。
そして、「自分にできる支援」を無理のない範囲で行うことも、無力感を和らげる助けになります。

災害時には、被災した方だけでなく、その方々を思う人たちの心にも大きな負担がかかります。
だからこそ、「自分の心を守ること」は決してわがままではありません。
心身の健康を保つことが、長く支え続ける力につながります。
一日も早く安心して眠れる日常が戻ることを、心より願っています。