

「いこいプログラム」~食生活を見直そう~
朝夕が少しずつ涼しくなり、季節はすっかり秋の気配を感じられるようになってきました。秋といえば「食欲の秋」。新米や果物、旬の野菜など、美味しい食材がたくさん出回る季節です。ついつい食べすぎてしまったり、好きなものばかりを選んでしまったりする方も多いのではないでしょうか。
今回の「いこいプログラム」では、そんな秋の時期にぴったりのテーマとして「食生活を見直そう」を取り上げ、参加者の皆さんと一緒に健康的な食生活について学ぶ時間を設けました。
▶講義の内容
まず、毎日の食事の基本である「主食・主菜・副菜」のバランスについてお話しました。ご飯やパンなどの主食はエネルギー源となり、肉や魚・卵・大豆製品などの主菜は体をつくる材料に、野菜や海藻・きのこ類などの副菜は体の調子を整える働きがあります。
しかし、実際の食事を振り返ってみると、どうしても主食や主菜に偏ってしまい、副菜が不足しやすいという傾向があります。特に野菜不足は、便秘や生活習慣病のリスクを高める原因にもなります。講義では、1日350gの野菜摂取を目安にし、彩り豊かな食卓を意識することの大切さを強調しました。
また、秋は柿や梨、ぶどう、さつまいも、栗など旬の食材が豊富です。旬の食材は栄養価が高く、自然の甘みや風味を楽しむことができます。「秋の味覚を楽しみながらも、バランスの良い食事を意識しましょう」と呼びかけました。
▶参加者の反応
講義の中では「ついパンや麺類ばかりになってしまう」「野菜は食べたいけれど、どうしても調理が面倒で少なくなる」といった日常の悩みも聞かれました。その一方で、「これからは1品でも野菜をプラスするようにしてみたい」「果物をおやつ代わりに取り入れてみようと思う」など、前向きな声も多くあがり、皆さんが自分の生活に照らし合わせて考えてくださった様子が印象的でした。
▶まとめ
今回のプログラムを通じて、「食欲の秋」を楽しみながらも、健康的な食生活を意識するきっかけになっていただけたのではないかと思います。食事は心と体の健康に直結しています。毎日の小さな積み重ねが、元気に過ごす力につながります。
これからもデイケア「いこい」では、生活の質を高めるための学びや気づきを大切に、皆さんと一緒に考えていけるプログラムを企画していきます。