皆さま、こんにちは。
院長の梶谷です☺️
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、盛り上がっていますね!
トップアスリートたちによる最高のパフォーマンスを見ると、なんだか元気をもらった気がして、「今日も頑張ろう!」という気持ちになります。

ところで、こうしたアスリートたちのメンタルはおそらく鋼のように強いのではないかと思いませんか?
あれほどの大舞台、大観衆のなかで最高のパフォーマンスを発揮する姿はもはや同じ人間とは思えないほどです。

しかし、7年ほど前にIOC(国際オリンピック委員会)が発表した報告書によると、燃え尽き症候群、うつ病、アルコール依存、不安障害などのメンタルヘルスの問題が最大で35%のアスリートに生じているとされています(参考文献1)。
また、前回の北京冬季オリンピックの選手を対象とした研究では、不眠症が13%、抑うつ症状が20%、不安症状が15%だったと報告されています(参考文献2)。

一般人口との単純な比較は難しいものの、「鋼のメンタルを持っている」というイメージは、周囲の一方的な思い込みかもしれません。特に近年は、SNSでアスリートを批判するなど、インターネットを介した強いプレッシャーが彼らを苦しめているとも言われています。
超人のように思われがちなトップアスリートも、心を持つ一人の人間です。
誹謗中傷を受ければ当然傷つきますし、メンタルの不調に陥ることもあります。

たとえ本番で思うような結果が出なかったとしても、選手たちを批判するのではなく、オリンピックという檜舞台に立ったその偉業に、温かい拍手を送りましょう。

■参考文献1
1.Mental health in elite athletes: International Olympic Committee consensus statement (2019), Reardon CL et al., Br J Sports Med, 2019 
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31097450/

■参考文献2
2.Sleep disturbances, mental health symptoms, and chronotype in Chinese elite athletes: insights from the Beijing 2022 winter olympics preparatory period. Hu S et al., BMC Psychiatry, 2025
https://link.springer.com/article/10.1186/s12888-025-06839-8