


【院内研修レポート】
「認知症患者とのコミュニケーションと療養環境の整
え方」
── 教育委員会主催 院内研修を実施しました。
こんにちは。
このたび、当院教育委員会主催で、院内研修「認知症患者とのコミュニケーションの方法・療養環境の調整方法」 を開催いたしました。
本研修は、5月に参加した福岡県病院協会主催「認知症ケアに関する研修会」で得た学びを院内にも広め、認知症患者さんに対するケアの質をさらに高めていくことを目的としています。
◆ 認知症ケアに求められる「伝え方」と「環境」
認知症患者さんと接する際、「言葉が届かない」「理解されない」「落ち着かない様子が続く」そんな場面は少なくありません。
今回の研修では、福岡県病院協会の講義内容をもとに、以下の2つのテーマを中心に学びを深めました。
・伝わるコミュニケーションの工夫
→ 声のトーン、視線、触れ方、言葉の選び方など
・療養環境の整え方
→ 音・光・動線の工夫、安心できる空間づくり
具体的な事例を交えながら、「混乱を防ぐための環境調整」や「本人の“できる力”を尊重した関わり」なども紹介されました。
◆ 参加職員の声より
「“正しい言葉”より“届く態度”が大事だと感じました」
「環境を少し変えるだけで、安心感が大きく変わることに驚いた」
「今日からできることが明確で、すぐに実践してみたい
です」
日々のケアに取り入れやすい内容だったことから参加者の満足度も高く、実践意欲の高まる研修となりました。
◆ 最後に
認知症のある方との関わりには、専門知識だけでなく、
“その人らしさ”を尊重する温かなまなざしと工夫が欠かせません。
今回の研修を機に、職員一人ひとりが「伝える」ではなく「伝わる」支援を意識し、誰にとっても安心できる療養環境づくりを進めていけたらと願っています。
今後も継続して学びを深める機会を設けていく予定です。