当院では、患者様とご家族に寄り添うケアを追求するため、職種や病棟の枠を超えたカンファレンスを大切にしています。

先日は、低栄養や褥瘡(床ずれ)のある患者様について、病棟看護師、作業療法士、管理栄養士、精神保健福祉士、そして「倫理委員会」看護師が集まり、カンファレンスを行いました。

カンファレンスでは、栄養剤の選定や適切な体位交換といった技術的なアイデアを出し合う一方で、スタッフからは真摯な葛藤の声が上がりました。
「アルブミン値を良くしたいけれど、新しい栄養剤で負担をかけることが、本当にご本人のためになるのだろうか」
「劇的な変化はなくても、今のまま穏やかに過ごしてもらうことこそが、一番の苦痛緩和ではないか」
「よかれと思うアプローチが、私たちのエゴになっていないだろうか」

単に病気を「治すこと」だけをゴールにするのではなく、「ご本人にとって、今一番苦痛が少なく、尊厳が守られる方法は何か」を倫理的な視点も含めて全員で自問自答し、考え抜きました。

他病棟のスタッフや専門チームが手を取り合い、患者様の穏やかな日々のために全力を尽くす。それこそが、当院が大切にしているチーム医療のかたちです。

「患者様にとっての最善とは何か」この問いに、これからもチームで向き合って参ります。