日精看学術集会in熊本に参加しました
先日、熊本で開催された「日本精神科看護学会(日精看)学術集会」に参加してきました。今年のテーマは「大きく変化する社会に対応する精神科看護の人的資源開発」でした。現代社会が抱える複雑な問題に対応するため、精神科看護の現場でも新たな人的資源開発が求められています。
社会の変化と精神科看護の課題
まず、講演では現代社会が直面しているさまざまな変化が取り上げられました。高齢化社会の進展、増加する精神疾患、デジタル化による人間関係の変容など、精神科看護に携わる者としても無視できない要因が数多く存在します。このような社会の変化に対応するためには、従来の看護スキルだけでなく、新たな知識や技術が必要とされることが強調されました。
人的資源開発の重要性
精神科看護の人的資源開発とは、看護師の専門性を高め、柔軟に対応できる人材を育成することを指します。集会では、これからの看護師に求められるスキルセットとして、以下の点が挙げられました。
多職種連携
医師やカウンセラー、社会福祉士など、多職種との連携がますます重要になってきています。看護師は、チーム医療の一員として、他職種との効果的なコミュニケーションを図り、患者さんの包括的なケアを提供する役割を果たさなければなりません。
デジタル技術の理解と活用
医療現場でも進むデジタル化に対応するため、看護師は電子カルテの活用や遠隔医療の知識を持ち、これらの技術を実際のケアに活かすことが求められています。
精神疾患の多様性への理解
精神疾患の種類や症状は多岐にわたります。そのため、看護師は幅広い疾患について理解し、個々の患者さんに適した対応を行えるよう、継続的な学習が必要です。
看護教育の充実とキャリアパスの構築
人的資源開発を進めるためには、看護教育の充実が不可欠です。集会では、看護師のキャリアパスの多様化も議論されました。キャリアの初期段階から専門性を高める教育プログラムを提供し、臨床経験を積んだ後も継続して学び続けるための環境を整備することが重要です。また、メンタルヘルスケアの専門資格取得を支援する制度の拡充も、今後の課題として挙げられました。
まとめ
「日精看学術集会in熊本」では、変化する社会に対応するために精神科看護がどのように進化すべきか、多くの知見が共有されました。私たち看護師は、これらの学びを現場に持ち帰り、日々の実践に活かしていく責任があります。今後も、患者さんに最良のケアを提供するために、学び続け、成長し続けることが求められていると思います。
※研修後は、意見交換会行いました (女子会開催in熊本♪<美味しい食事も楽しみました>
チーム支援として、スタッフ間のコミュニケーションも大切なひとつであると思っています。
研修後、他の方の意見も聞く事で、自分の気づきにもなりました。
みなかぜは、スタッフ間でのオフ会も大切にしています。