R7年度 日精協・日精医学会 学術教育研修会(看護部門)に参加しました

11月20日・21日の2日間、城山ホテル鹿児島にて開催された、R7年度 日精協・日精医学会 学術教育研修会(看護部門)に、看護部長・主任の2名で参加してきました。
本研修会は、全国の精神科医療に携わる看護職が一堂に会し、現場で直面している課題やこれからの精神科看護のあり方について、学びを深める貴重な機会です。

【テーマ】
「時代変化に順応したしなやかな精神科看護を目指して ~思いやる心と守るべきこと~」

このテーマのもと、急速に変化する社会情勢や医療環境の中で、精神科看護が何を大切にし、どのように進化していくべきかについて、多角的な視点から講演や討議が行われました。

◆現場を振り返り、深く考える時間に
研修では、医療における倫理的配慮をはじめ、心理的安全性の確保、バーンアウトへの対応、そしてチーム内のレジリエンスをどのように高めていくかといったテーマについて学びました。
日々の忙しい業務の中では、立ち止まって考えることが難しい内容も多く、
「今の関わり方は、本当に患者さん中心になっているだろうか」
「スタッフが安心して意見を出せる職場環境が整っているだろうか」
と、自身や部署の現状を振り返るきっかけとなりました。

精神科医療においては、看護師自身の心の健康を守ることが、質の高いケアにつながることを改めて実感し、支え合えるチームづくりの重要性を再認識する時間となりました。

◆終末医療における倫理と意思決定支援
また、終末医療の倫理と意思決定支援についての講義もあり、非常に印象深い内容でした。
患者さんを中心に据えながら、
「何がその方にとっての最善なのか」
「チームとしてどのように考え、どう支えていくのか」
を多職種で共有し、丁寧に向き合っていくことの大切さを学びました。
正解のない場面だからこそ、独りで抱え込まず、チームとして考え続ける姿勢が重要であることを、改めて心に刻む機会となりました。

◆夜は、ほっと一息の女子会も
研修後の夜には、ささやかながら食事会を兼ねた女子会を楽しみました。
研修の感想を語り合ったり日頃の業務について意見交換したりと、緊張がほどける和やかな時間となりました。
こうした交流の時間も学びを深める大切なひとときです。

◆学びを現場へ
研修会終了後は、受講修了のご報告を梶谷院長へ行いました📷
今回の研修で得た学びや気づきを、今後の看護実践や人材育成、チームづくりにしっかりと活かしていきたいと考えています。

これからも看護部では、時代の変化に柔軟に対応しながら、思いやる心を大切にし、守るべきことを守る精神科看護を目指し、学び続けていきます。