合同事例検討・研修会へ参加レポート

先日、当院の連携室・看護部スタッフが参加する合同事例検討会および合同研修が開催されました。今回の研修では、相談支援室の置鮎さんが講師を務め、各事業所のスタッフとともに、実際の事例をもとに多職種での意見交換を行う貴重な機会となりました。

当院からは、連携室より3名、看護部より4名が参加しました。研修の前半に行われた講義『障害サービスの基礎を知り利用までの流れを理解する』では、置鮎さんらしい温かみのある語り口で、福祉サービスの仕組みや支援の多様な形をわかりやすく解説してくださいました。参加者一同、障害福祉サービスの基本的な流れや、利用者がサービスに至るまでの過程を丁寧に学ぶことができ、日々の業務にも直結する知識を得ることができました。

後半の事例検討会では、看護部・連携室それぞれのスタッフがグループワークに参加し、『複合的な課題を抱える実際の事例』をもとに議論を展開しました。ケアマネジャーや他事業所のスタッフと意見を交わしながら、利用者本人とその家族、さらに取り巻く環境までを考慮した支援方法を検討しました。単なる手順やルールの確認にとどまらず、支援者自身の考え方や感情、介入の視点を振り返る機会にもなり、多角的な視点から医療・介護・福祉を統合的に考えることの重要性を改めて実感しま

した。

今回の研修を通して、スタッフ間の連携強化だけでなく、多職種での支援の視点を深めることができ、日常の業務における対応力や判断力の向上にもつながる有意義な時間となりました。今後も、このような研修や事例検討会を通して、利用者一人ひとりに寄り添った支援の質向上を目指してまいります。