皆さま、こんにちは。院長の梶谷です☺️
暖かい日が増え、春の到来が間近であることを感じま

すね。
うららかな日差し、桜、新たな出会い…、春は本当に素晴らしい季節ですが、一つ歓迎されないものがござい

ます。
そうです、”花粉症”です…!
私も10年来、花粉症に悩まされており、春を以前ほど楽しめなくなりました…。
今回のブログでは、この春の厄介者”花粉症”と”メンタルヘルス”に関してご紹介いたします。

花粉症は日本だけでなく世界中で問題となっており英語圏では、”Hay Fever”や"Seasonal Allergies"などと呼ばれておりますが、花粉症とうつ病などの気分障害との関係は以前から指摘されてきました。
古い研究ではありますが、例えば20歳から39歳の米国人6,836名を対象とした研究によると、過去12か月内にアレルギー性疾患があった人は、そうでない人よりも1.5倍うつ病と診断される可能性が高いそうです


(文献1)。
またデンマークの研究によると空気中の花粉数が増えると自殺者の数が微弱ながら上昇する傾向が示されたそうです(文献2)。

花粉症で気分が落ち込むのは何となく分かりますが、自殺リスクまで上げるとは正直ちょっと恐ろしいです

よね…。
皆様も春先に気分が落ち込むことが毎年にようにある場合、うつ病だけでなく花粉症も疑って耳鼻科に相談してみてはいかがでしょうか?
(…今回は精神科ではなく耳鼻科のブログっぽい内容でしたね🤔)

【参考文献等】

  • Cross-sectional associations of asthma, hay fever, and other allergies with major depression and low-back pain among adults aged 20-39 years in the United States. Hurwitz EL and Morgenstern H, Am J Epidemiol, 1999
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10568627/
  • Suicide risk in relation to air pollen counts: a study based on data from Danish registers. Qin P et al., BMJ Open, 2013
    https://bmjopen.bmj.com/content/3/5/e002462