
【R7年度 太宰府病院CVPPPトレーナー研修】 受講修了しました。
このたび、R7年度 太宰府病院 CVPPPトレーナー研修を受講し、無事に修了いたしました。
本研修は、精神科医療の現場において避けて通ることのできない「暴力・危機場面」への対応について、技術だけでなく理念や倫理観を重視して学ぶ研修です。
◆CVPPP研修で大切にしている視点
CVPPP(包括的暴力防止プログラム)では、単に暴力行為を制止する方法を学ぶのではなく、患者さんの尊厳と権利擁護を最優先に考えること、そして、なぜその行動が起こっているのか、その背景に何があるのかを常に考える姿勢が重要であることを学びました。
暴力行為は、患者さんの苦痛や不安、環境要因、コミュニケーションの行き違いなど、さまざまな要因が重なって起こります。
そのため、表に現れた行動だけを見るのではなく、その「前段階」に目を向け、予測し、予防することが、精神科看護において非常に重要であることを改めて実感しました。
◆「力」ではなく「理解」と「チーム」で支える
研修では、身体介入の技術についても学びましたが、それ以上に印象に残ったのは、力に頼らない対応、チームで患者さんとスタッフ双方の安全を守る姿勢の大切さです。
「一人で対応しないこと、チーム内で情報を共有すること、そしてスタッフ自身の感情や緊張状態にも目を向けること」
これらすべてが、患者さんの安心と安全、そして職員の安全につながることを学びました。
◆トレーナーとしての役割
今回、トレーナー研修を受講したことで、自身が学ぶ立場から学びを伝える立場へと役割が広がりました。CVPPPで学んだ考え方や姿勢を、現場のスタッフ一人ひとりに分かりやすく伝え、実践につなげていくことが、今後の大きな役割だと感じています。
「CVPPP研修での学びを臨床の場で活かし、スタッフのロールモデルとなれるように頑張ります。」
この言葉を胸に、日々の関わりや行動を通して示していきたいと思います。
◆学びを現場へ、そしてこれから
精神科医療は、人と人との関わりの積み重ねで成り立っています。だからこそ、患者さんの尊厳を守りながら安全で安心できる医療環境を整えていくことが欠かせません。
今回のCVPPPトレーナー研修で得た学びを、
・日々の臨床実践
・スタッフ教育
・チームづくり
へとつなげ、より良い精神科医療の提供に貢献していきたいと考えています。
今後も学びを止めることなく、患者さん・ご家族・スタッフすべての安心と安全を守れるよう、取り組んでまいります。
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